東京都大田区には3,000を超える町工場があり、その8割以上は従業員10人以下の企業が占める。ものづくりの対象も非常に幅広いが、その特徴の一つは、ロケット部品や新幹線の部品など0.001mmという超精密部品を精密加工することである。品質と納期を共に守り続けることを通して、国内外からの発注先からの厚い信頼に支えられながら今現在も大田区は、世界に誇る日本の製造業を支える代表的な町の一つである。そんな大田区で80年以上のものづくりの歴史を持つ中井精密もまた、同区を代表する工匠の1社である。
1937年の創業。NC自動複合旋盤によるベアリング部品を中心とした精密加工を得意とする株式会社中井精密。創業から約80年、轆轤(ろくろ)からカム式、自動旋盤、NC自動複合旋盤へと機械設備を変えながらも、超精密加工の分野で常に精度の高いものづくりを追求してきた。その中井精密が約40年来、丸紅テクノシステムから継続して購入している主要設備の一つが、丸紅テクノシステムが販売代理店を務めるシチズンマシナリー株式会社製のNC自動旋盤だ。ものづくりの現場における丸紅テクノシステムの役割に関して、中井精密に納入したNC自動旋盤の機械メーカーであるシチズンマシナリーと、中井精密に取材した。