欧州の自動車メーカーへの
工作機械販売で
業界の大変革期を支える

2016年入社
海外モビリティ事業部(取材当時)

Kondo Tomohiro

近藤 智浩

約3年の長期プロジェクトでメーカー間をつなぐ

自動車メーカーでの生産技術職を約20年経験したのち、2016年に当社に入りました。
所属する海外モビリティ事業部では、ヨーロッパ地域を中心とした自動車メーカーへの工作機械販売を担当しています。年に数回はフランスに出張し、営業活動でお客様先を回るほか、導入が決まっている自動車メーカーの工場での機械設置に向け、日本の工作機械メーカーの技術者の方と現場に入ります。技術者の皆さんが安心して働けるように通訳をアテンドしたり、両者の間に入って技術的な内容を説明したり。現地での生活環境を整えることも私が提供できる付加価値だと思っています。

設置後、不具合の細かな調整は現地のエンジニアを活用し、場合によっては日本とオンラインでやりとりを進め、設備がお客様の要望通りに機能する様に仕上げ、且つ必要な書類一式を提出する事により案件は完了となります。注文をいただいてから部品を取り寄せ機械を作り、船で現地に送るため、実際の設置までに約1年はかかります。さらに最終検収までは1年半ほど要するため、半導体不足などの状況を鑑みると3年はかかる長期プロジェクトです。だからこそ、生産開始体制を作り終えたときの安堵感はとても大きいですね。

相手の立場で物事を考える、海外営業で学んだ思考力

入社後すぐに任された、スペインの自動車メーカーでの設備立ち上げでは、海外営業の難しさを痛感しました。自己主張が強く、無理な要望もどんどん出してくるので、こちらも技術的なデータを示し、「こうしたエビデンスが出ている。その意見は間違っています」と一つひとつの主張に向き合わなくてはいけません。日本の工作機械メーカーに協力を仰いで柔軟に対応することもありましたが、「こちらからも突っ込んで主張しなければ」と行動を変えていきました。お客様の事務所にもどんどん顔を出し、対等に意見を言い合う関係性を築くことで、なんとか立ち上げを終えることができた。日本でのプロジェクトとは違う達成感がありましたね。
日本とは物事の捉え方が異なり、技術的思考も違うのは当たり前です。「この担当者は、なぜこのような主張をするのだろう」と相手の立場になって考えるようになり、コミュニケーションもスムーズになったと思います。

自動車の電動化に向け、新たな機械設備を開拓したい

自動車業界は今、エンジンからモーターへの大変革期にいます。エンジンでは金属加工機械が必要でしたが、モーターでは巻線機械やバッテリーの製造機械をはじめ、新たな機械設備が求められます。
国内メーカーの技術性能は、海外のお客様から評価されてきた実績があります。これからも、お客様のニーズに応じた仕入先メーカーの開拓を進め、電動化への取り組みにチャレンジしていきたいと考えています。

1日の流れ

9:15
出社、メールチェック
海外顧客からの問い合わせに回答
10:00
顧客に提案する設備の見積書作成
11:00
国内の仕入先メーカーと設備仕様について打合せ
12:00
お昼
13:30
新たな商材を海外顧客に提案すべくプレゼンテーション資料の作成
16:00
パリのスタッフとWebミーティング実施、取組中案件の状況について情報交換
18:30
退社